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IRとカジノの違いは?法案の内容は?候補地はどこ?

「カジノ法」という言葉を聞いたことがあると思います。

2020年を目標に、 日本でカジノを合法化しようという法案のことですが、 一体どんな内容で、 現在どこまで話は進んでいるのでしょうか。

今回は、そんな「カジノ法」についてまとめてみました。

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

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「カジノ法」の正式名称

「カジノ法」というのは正式名称ではありません。

正式名称は 「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」です。

通称「IR推進法」と言い、こちらの方が有名ですね。 以降は「IR推進法」と言います。

IRは何の略?

「Integrated(統合された) Resort(リゾート)」の頭文字をとって「IR」です。

また、日本語では 「統合型リゾート」と呼ばれています。

「IR推進法」はどんな法律?

ざっくり説明すると・・・

  1. 『観光事業として「特定複合観光施設」を運営可能な区域を作るよ。』
  2. 『ちなみに「特定複合観光施設」っていうのは「カジノ施設」を含んだ「複合観光施設」のことを指すよ。』
  3. 『あくまで「カジノ施設」は「特定複合観光施設」の一部だけど、今までは違法だったから、カジノについては特に色々と法整備するよ。』

といった内容です。

詳細は、衆議院の資料を見てください。

衆議院 第185回国会 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案

日本でカジノが合法化されるメリット

日本でカジノが合法化されることによるメリット、 実は色々あります。

例えば一体どういうものがあるのでしょうか?

「複合型観光施設」の影響による観光客増加

まずなんといっても、 観光客の増加を見込んでいるのが大きいと思います。

私自身、 カジノで有名なラスベガスやマカオ等に訪れて、 日本では体験できない遊びをしてみたいと思っています。

そして、 せっかくその国に訪れるならカジノ以外の観光もしますし、 もちろん食事・宿泊等色んな部分でお金を使いますよね。

カジノを観光客増加のキーにしている理由は、「還元率の高さ」です。

日本ですでに存在する代表的なギャンブルといえば、「パチンコ」です。

その換金率はおおよそ80%ぐらいだと言われています。

しかしカジノの換金率は90~95%もあるのです。 つまり、確率的にパチンコと比べても勝ちやすいということです。

・・・ちなみに宝くじは45%程度です。 これは、競馬など他のギャンブルと比べても断トツで低いです。

そういった背景からカジノは世界でも人気が高いんですね。

『カジノやパチンコ等、ギャンブルに対して悪いイメージを持っているけど、宝くじは買ってる・・・』という方!

結構いらっしゃるのではないでしょうか?

しかし宝くじもギャンブルですよ! そう考えると、日本人のほとんどの人はギャンブル経験者かと思われます。

観光客増加以外にもこれからお話する他のメリットもありますので、 前向きにカジノというものを考えながら読んでみてください。

雇用の増加

観光客が増えるということは、 もてなす人員も増やす必要がありますよね。

それによる雇用の増加に繋がると言われています。

税収増加

また、 観光客は「複合型観光施設」の売上だけでなく、 ほかの日本のお店で消費してくれることに繋がります。

そうなると、様々な企業の利益は上がりますので、 税収も増加するということです。

日本でカジノが合法化されるデメリット

もちろん、カジノが合法化されることによるデメリットも存在します。 どんなデメリットがあるのでしょうか?

ギャンブル依存症になる人が増える

ラスベガスがあるネバダ州は、なんと約半数が借金問題を抱えているそうです。

直接的な原因かは解明されていませんが、 何かしらの影響があるのではないでしょうか。

日本人のギャンブル依存症が増え、 そのような人たちが借金を抱えるリスクも、当然ながら無いとは言い切れません。

治安の悪化

もしギャンブル依存症から貧困層が増えた場合、 その地域の治安悪化にも繋がります。

また、現地の貧困層による治安悪化だけでなく、 観光客のマナーの欠如による治安悪化も考えられています。

規制や法案

私は基本的に賛成派ですが、 日本人の入場規制は導入してほしいと思っています。

入場料で規制

シンガポールでは、 自国民が入場する場合は「入場料」として約9,000円ほど取っているようです。

日本にもこれを導入して、10,000円ほど取ってほしいですね。 (個人的には50,000円でいいも思っていますが・・・)

そうなれば、日本人の利用者はずいぶんと減ると思います。

それでもカジノで遊ぶという人は、 50,000円程度無くなっても「楽しく遊べたからいいや」という人ぐらいでしょう。

そういった価値観の人ばかりが参加するカジノであれば、 ギャンブル依存症の人が多くなるリスクは減るのではないでしょうか。

2018年03月28日時点の案

自民党は、「入場料:2,000円」で提案していたようですが、 設定金額が低すぎるとのことで、議論を呼びました。

反対を受け、 自民党は2018年03月27日に「入場料:5,000円」でどうかという案を出しています。私はそれでも低すぎると思っています。

カジノ自体で儲けようという考えがあるため、 自国民にも来てお金を使ってほしいと思っているのがバレバレです。

私は、自国民が客層の半数を占めるようなカジノであれば、反対です。

あくまで日本の経済のために観光客から収益を得て、 それによる税収増加を見込むべきだと思っています。

最悪の場合、「特定複合観光施設」は赤字でいいと思っています。

いいじゃないですか。「特定複合観光施設」がコストセンターになっても。

それだけの赤字が埋められるような経済効果が出る観光客増加で、 日本全体の経済がよくなればいいと思っています。

IRの候補地は?

現在、IRカジノの候補地と有力なのは大阪です。

他にも、沖縄・長崎・宮崎・和歌山、神奈川・東京・千葉・北海道とありますが、最有力は大阪でしょう。

最有力は大阪の夢洲(ゆめしま)

元々は、オリンピック招致のために埋め立てされた土地なのですが、話が無くなったため「負の遺産」とも呼ばれていました。

それが2025年の万博招致にも成功し、まさに夢の島としてインフラの整備が進められています。

そもそも観光客を増やすことが目的のIR統合リゾートです。

日本全国へのアクセスがしやすい大阪は最有力と考えてもよいでしょう。

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