役割を与えると、その役割に見合った行動を取るようになる心理

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生物というのは面白いもので、何かしらの役割を与えると、その役割に見合った行動になっていくんです。

『働きアリの法則(パレートの法則)』でも同じようなことが起きるのですが、 そういった実験を人間で行ったものがあります。

それが『スタンフォード監獄実験』です。

今回は、『スタンフォード監獄実験』『働きアリの法則(パレートの法則)』について、考えをまとめてみました。

『スタンフォード監獄実験』とは

アメリカのスタンフォード大学で行われた実験なのですが、内容を紹介します。

実験の参加者

まず、100人を公募で集めました。

その後、100人に心理テストを行い、性格などが標準的な人を21人選びました。

そして、その21人を「看守役の11人」「受刑者役の10人」に分けました。

実験内容

細かい説明は省きますが、実際の受刑者と看守が行っているようなことを実際に行います。

逮捕⇒指紋採取などの検査⇒受刑者役は囚人服の着用・看守役は軍服や警棒、サングラスを着用

ここから実験が始まりです。

実験結果

初日は、看守役にも戸惑いが見られました。

しかし、それも慣れていきました。

最終的に2週間を予定していた実験は、6日で中止されることになりました。

看守役が横暴になりすぎ、受刑者役の2名がストレス障害になったようです。

にもかかわらず、看守役は実験の続行を望んだそうです。

『働きアリの法則(パレートの法則)』とは

働きアリは全てのアリが働き者だと思っていませんか?

一生懸命働いているのは、全体の2割だと言われています。

では、残りの8割は何をしているのでしょうか?

6割は普通に働いて、残りの2割は「何もしていない」そうです。

働き者だけ残すとどうなる?

働き者の2割だけ残して生活させると、どうなるのでしょうか?

驚くべきことに、残りの2割の中で「働き者2割」「普通6割」「何もしない2割」に分かれるんです。

働かないアリは休憩しているだけでは?

こういった説もあるのですが、働かないアリ250匹を3週間観察した結果、働かないアリは働かないままだったんです。

役割は本人の気質や性格よりも影響が大きい

両方の実験からわかることは、「役割というのは、本人の気質や性格よりも影響が大きい」ということです。

これを人間社会に当てはめると、実際にそういったことは多いのです。私はそんなに多くの人を見てきたわけではありません。

しかし、ほとんどの人に共通しているのは 「出来る人」のイメージがある人はもっと出来るようになるし、 「出来ない人」のイメージが付いている人は、どんどん出来なくなっていきました。

具体例として、わたしが前に働いていた会社の50代の社員なのですが、Gさんとします。

Gさんは平社員で、社内でいわゆる「出来ない人」扱いをされていました。しかし、人手が足りずにGさんがリーダーをすることになってしまいました。社内では、「あの人で大丈夫か?」という不安が出ていました。

ですが、Gさんはしっかりとその役割を果たしました。弱弱しく、頼りなかったGさんは、リーダーという役割を与えられたくましくなっていました。

このように、組織の中では役職に限らず色んな役割を与えられていることが多いです。

あなたが「出来ない人」だと思っている人も、あなたが「出来ない人」の役割を与えているだけなのかもしれません。

この心理学を利用して、あえて「出来る人」の役割を与えたりするのも面白いかもしれません。

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