国家試験である基本情報技術者試験(FE)ですが、 「基本」という名前から簡単な試験だと思っていませんか?
実は、 現役のプログラマーやシステムエンジニアでも落ちることがある難しい試験なんです。
そこで今回は、 基本情報技術者試験(FE)について一発合格を目指すための、オススメ勉強法を紹介します。
この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
基本情報技術者試験(FE)とは?
基本情報技術者試験(FE)は、 経済産業大臣が行う立派な国家試験です。
問題作成や運営はIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が行っています。
IPAでは、 基本情報技術者試験(FE)は以下のように記述されています。
1.対象者像
高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者
2.役割と業務
基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、上位者の指導の下に、次のいずれかの役割を果たす。
(1) 需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略立案に参加する。
(2) システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスの実現に貢献する。
3.期待する技術水準
1 情報技術を活用した戦略立案に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
① 対象とする業種・業務に関する基本的な事項を理解し、担当業務に活用できる。
② 上位者の指導の下に、情報戦略に関する予測・分析・評価ができる。
③ 上位者の指導の下に、提案活動に参加できる。
2 システムの設計・開発・運用に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
① 情報技術全般に関する基本的な事項を理解し、担当業務に活用できる。
② 上位者の指導の下に、システムの設計・開発・運用ができる。
③ 上位者の指導の下に、ソフトウェアを設計できる。
④ 上位者の方針を理解し、自らソフトウェアを開発できる。
情報技術者試験では、レベル2にあたります。
問題形式と合格点
午前は、四肢択一で80問が出題されます。 1問辺り1.25点の配点で、100点満点中6割、 つまり48問を正解することで、午前は合格となります。
午後は、多肢選択式で13問が出題されますが、 その内7問を選択(セキュリティ、アルゴルズム、プログラムは必須)して回答し、 100点満点中の60点以上で合格です。
午後は詳細の配点割合が公表されていませんので、 重要な問題とそうでないもので点数が変わりますので注意しましょう。
13門中7問選択とは?
- 情報セキュリティ
- 選択問題①
- 選択問題②
- 選択問題③
- 選択問題④
- アルゴリズム
- プログラム
といった出題形式になっています。
選択問題について
選択問題は、 以下の範囲から6問出題され、その内4問を選びます。
- ハードウェア
- ソフトウェア
- データーベース
- ネットワーク
- ソフトウェア設計
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム戦略
- 経営戦略・企業と法務
プログラムについて
プログラムとは言っても、色んな言語がありますよね。 基本情報技術者試験(FE)では、以下の言語から一つを選択します。
- C言語
- COBOL
- Java
- アセンブラ
- 表計算
プログラム経験者は、 経験したことがある言語で臨みましょう。
未経験者は表計算一択になると思います。 とは言っても、 いきなり問題に入っても理解できないことが多いです。
何から勉強すればいい?
まずは、 自分のレベルを図るために過去問を1回分解いてみることをオススメします。
これをせずに「現役プログラマーなら余裕」と思っていると、 私の用にボロボロで落ちるかもしれません。
もちろん実際の業務で使っている知識から解ける問題もありますが、 実際の業務では出てこないような知識も問われます。
過去問はすべてIPAのホームページよりダウンロードが可能です。
過去問の結果点数が低かった、かつ比較的勉強時間が取れる方
一度、テキストを読んでみましょう。 「栢木先生の基本情報技術者試験教室」を流し読みするといいと思います。 絵も多く読みやすいと思います。
範囲を網羅したい場合は、合格教本がいいと思います。
過去問で6割近く取れる方・勉強時間が取れない方
情報量、使いやすさ、ともに最強のサイトが存在します。
それが基本情報技術者試験ドットコムです。
このサイトで、過去問道場というのがありますので、 ひたすら午前問題を解いてください。
そしてわからなかった箇所の解説を読み、 理解できなければネットで調べるかテキストを読んでください。
そして、 過去問道場で9割取れるようになれば、 午前はほぼ受かると思っていいです。
なぜなら、 午前は毎年過去問が5割以上出題されます。 過去問さえ覚えていれば、なんとかなります。
午後の勉強方法
受験者の鬼門は、午後問題にあります。 私は、2回目の試験で「午後なんて午前の知識で受かる」と思って、 勉強せずに受けたらプログラム問題以外はボロボロで不合格でした。
しかし、 最低でも過去問道場で午前問題が8割取れるようになるまで、 午後問題の勉強はしなくていいです。
午前8割も取れない理解度では、午後も合格する可能性が低いです。
プログラム経験者は、大幅に勉強時間が削れます。 プログラムは一番後回しでもいいくらいです。
未経験者はアルゴリズムから勉強しましょう。 アルゴリズムを理解することに、 プログラムので表計算を選んでもスムーズに頭に入ると思います。
配点について
「アルゴリズム」「プログラム」が20点で、残りは12点です。
つまり、 「アルゴリズム」「プログラム」で点数を稼げば、 後は点数が低くても、合格が可能です。
時間がない場合、 その2問に絞って勉強をすれば、合格の可能性が高くなります。
私が合格したときは、 アルゴリズムは満点を取ることが出来ました。 情報セキュリティも満点でしたが、 アルゴリズムとプログラムのjavaで点数が稼げたのは、 他の問題を解くのに気持ちの余裕ができたからだと思います。