トロッコ問題を真面目に考察 面白い思考実験

思考実験の中でも特に有名なのが「トロッコ問題」ですよね。

最近は、自動運転の判断でも似たような問題が出されますが、少し意図が違います。

今回は、トロッコ問題について、私の考えをまとめてみました。

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

トロッコ問題:1問目

  • 線路を走っているトロッコが制御不能となってしまいました。
  • あなたは、分岐器のレバー近くにいます。
  • レバーを切り替えないと、その先の線路には5人が倒れていて轢かれてしまいます。
  • レバーを切り替えると、その先の線路には1人が倒れていて轢かれてしまいます。

さて、あなたはレバーを切り替えますか?

というのが、トロッコ問題の1問目です。

この問題だと、多くの人がレバーを切り替えるそうです。つまり「少数を犠牲に、多数を助ける」という思考の人が多いんですね。

しかし、状況によって回答が変わるのです。

トロッコ問題の2問目

  • 線路を走っているトロッコが制御不能となってしまいました。
  • あなたは、線路の上を通る歩道橋の上にいます。
  • そこには、あなたとすごく大きな人(太っている人)が身を乗り出しています。
  • トロッコの進路には、5人が倒れていて、このまま進むと轢かれてしまいます。

さて、あなたはこの大きな人を歩道橋から突き落としますか?

この状況だと、突き落とさない人が多いようです。

死ぬ人数と助かる人数は同じでも、回答が変わってしまうのです。

考察

つまり、人は「自ら人に危害を加える」ということを避ける傾向にあるということです。

「レバーを切り替える行為」は「自ら人に危害を加える」という解釈にはならないということなんです。

どちらも、自らが選択して一人を犠牲にしているにも関わらずです。

これは、食生活でも同じです。

肉を食べるということは、その動物を殺しているわけですが、自らが直接手を下しているわけではないので、罪悪感が少ないのでしょう。

それに、「レバーを切り替える」と答えた人であっても、犠牲になる一人が自分に近い関係の人であれば、5人を犠牲にする人が多いでしょう。

となると、やはり必ずしも「少数を犠牲に、多数を助ける」というのが正しいとは言えなくなるわけです。

ちなみに私は、1問目も2問目も5人を見殺しにする選択をします。

理由は、一人を犠牲にする場合、罪に問われる危険性があるからです。

論理的にどちらが正しいかなんて、どうでもいいです。(答えがでません。)

5人を助けるために、一人を殺して、自分も罪に問われるなんて嫌です。

これが、1万人を助けるために100人を犠牲にするような選択であれば、迷わず100人を犠牲にしますね。

このケースだと罪に問われる危険性が少なくなりますし、1万人を見殺しにした際のデメリットが大き過ぎます。

私は「常に自分のことを一番に考える」という信念を持っています。

それが結果的に、喜ばれたり非難を受けたりしますが、それは私のような考えでなくても同じでしょう。

信念があるおかげで考えがブレることがあまりありません。

みなさんも、自分の判断基準を明確にすると、迷うことが少なくなるかもしれませんよ。

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