【代用魚・偽造魚】100円寿司の「マグロ」って魚の『鮪』じゃない?

2018年現在、 回転寿司チェーン店の数は本当に多くなりました。

店舗数トップの「スシロー」だけでも約500店舗あります。

昔は寿司といえば高価なものでしたが、最近は、保存や運送の技術進歩により、安価で新鮮な魚が手に入るようになりました。

けど、安いのはそれだけが理由じゃないんです。実は使用している魚の種類自体が安いんですね。

その訳を紹介していきます。

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

100円寿司では「代用魚」「偽造魚」を使用している

昔から言われていることなのですが、 100円寿司では、 「代用魚」「偽造魚」を使用していると言われています。

実際には、どんな寿司にどんな魚を使用しているのでしょうか?

定番の「マグロ」「赤身」「トロ」

寿司の定番と言えば、「マグロ」「赤身」「トロ」ですよね。

「マグロ」と聞けば、 「本マグロ(クロマグロ)」を想像しますよね。もしくは、「メバチマグロ」や「キハダマグロ」「カジキマグロ」でしょうか。

そんな「マグロ」「赤身」「トロ」には、 以下のような「代用魚」「偽造魚」があります。

  • アロツナス
  • アカマンボウ
  • ガストロ

白身魚の王道「タイ」

白身魚の王道といえば「タイ」ですよね。「タイ」と聞けば、想像するのは「真鯛」ですよね。

そんな「タイ」には、 以下のような「代用魚」「偽造魚」があります。

  • ナイルテラピア
  • アメリカナマズ
  • ボラ

回転寿司の代名詞「サーモン」

回転寿司で一気に出世したものといえば「サーモン」ですよね。

昔ながらの寿司には、「サーモン」はありませんでしたが、 今では以下のような「代用魚」「偽造魚」もあります。

  • トラウトサーモン
  • アトランティックサーモン
  • ピンクサーモン

とはいえ、「鮭」も「サーモン」も生物学的には同じ魚です。

「鱒(マス)」はご存知でしょうか?

あれも同じ魚です。サーモン・鱒(マス)・鮭の違いは明確ではなく、 一般的には、

  • 川で産卵後に海に帰るのが「鮭」
  • そのまま川で過ごしていくのが「鱒(マス)」
  • 養殖が「サーモン」

とされているようですね。

みんな大好き「ブリ」「ハマチ」「カンパチ」

私も大好きな「ブリ」「カンパチ」「ハマチ」ですが、 そもそもこの3種類は同じ「スズキ目アジ亜目アジ科ブリ属」です。

大きさ、地方、天然・養殖によって呼び名が変わります。

そんな「ブリ」「カンパチ」「ハマチ」の「代用魚」「偽造魚」は、

  • シルバーワレフ
  • オキメダイ
  • シイラ
  • スギ

があります。

なんとも言えない食感がたまらない「エンガワ」

本来の「エンガワ」は、 「ヒラメ」の側面の部分のことです。

魚の名前ではありません。

そんな「エンガワ」の「代用魚」「偽造魚」として使用されているのは、

  • オヒョウ
  • カラスガレイ

ヒラメに比べると大きいので、 「エンガワ」が多く取れるんですね。

美味しければ何でもいい

他にも、「エビ」「アワビ」「赤貝」「ホッキ貝」「穴子」「ヤリイカ」「いくら」など、 「代用魚」「偽造魚」は多く存在します。

しかし本物との味の違いはあれど、 美味しくいただけるのであれば問題ないと思います。

確かに「エンガワ」の食感は、ヒラメとは別物ですし、 「サーモン」も「鮭」とは、まったく違います。(私は寿司であれば、「鮭」よりも「サーモン」の方が好きです。)

「マグロ」「赤身」「トロ」に関しては、 ほとんど違いがわかりません。(さすがに食べ比べすればわかりますが…。)

美味しい物が安く食べられるのは嬉しいですね。むしろ、本当の名前で出しても大丈夫な気がしますが…。

世の中には、名前が持つブランド力にこだわる人がいますからね。

私は食べ物の本質は味にあると思っています。

わざわざ騙してまで商売をするのは、どうなのかなぁと感じました。

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