2018年現在、 回転寿司チェーン店の数は本当に多くなりました。
店舗数トップの「スシロー」だけでも約500店舗あります。
昔は寿司といえば高価なものでしたが、最近は、保存や運送の技術進歩により、安価で新鮮な魚が手に入るようになりました。
けど、安いのはそれだけが理由じゃないんです。実は使用している魚の種類自体が安いんですね。
その訳を紹介していきます。
この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
100円寿司では「代用魚」「偽造魚」を使用している
昔から言われていることなのですが、 100円寿司では、 「代用魚」「偽造魚」を使用していると言われています。
実際には、どんな寿司にどんな魚を使用しているのでしょうか?
定番の「マグロ」「赤身」「トロ」
https://twitter.com/oisiiryouri_g/status/1007229979833327616
寿司の定番と言えば、「マグロ」「赤身」「トロ」ですよね。
「マグロ」と聞けば、 「本マグロ(クロマグロ)」を想像しますよね。もしくは、「メバチマグロ」や「キハダマグロ」「カジキマグロ」でしょうか。
そんな「マグロ」「赤身」「トロ」には、 以下のような「代用魚」「偽造魚」があります。
- アロツナス
- アカマンボウ
- ガストロ
白身魚の王道「タイ」
— 寿司bot (@kasakioiba) June 10, 2018
白身魚の王道といえば「タイ」ですよね。「タイ」と聞けば、想像するのは「真鯛」ですよね。
そんな「タイ」には、 以下のような「代用魚」「偽造魚」があります。
- ナイルテラピア
- アメリカナマズ
- ボラ
回転寿司の代名詞「サーモン」
サーモンpic.twitter.com/fsSlkeO3A5
— 寿司bot (@kasakioiba) June 14, 2018
回転寿司で一気に出世したものといえば「サーモン」ですよね。
昔ながらの寿司には、「サーモン」はありませんでしたが、 今では以下のような「代用魚」「偽造魚」もあります。
- トラウトサーモン
- アトランティックサーモン
- ピンクサーモン
とはいえ、「鮭」も「サーモン」も生物学的には同じ魚です。
「鱒(マス)」はご存知でしょうか?
あれも同じ魚です。サーモン・鱒(マス)・鮭の違いは明確ではなく、 一般的には、
- 川で産卵後に海に帰るのが「鮭」
- そのまま川で過ごしていくのが「鱒(マス)」
- 養殖が「サーモン」
とされているようですね。
みんな大好き「ブリ」「ハマチ」「カンパチ」
寿司子お久しブリ pic.twitter.com/5kTM6RA9KF
— . (@ngjlnenfjrj4nfn) June 10, 2018
— 寿司bot (@kasakioiba) June 14, 2018
カンパチpic.twitter.com/Fvx88UvbxQ
— 寿司bot (@kasakioiba) June 14, 2018
私も大好きな「ブリ」「カンパチ」「ハマチ」ですが、 そもそもこの3種類は同じ「スズキ目アジ亜目アジ科ブリ属」です。
大きさ、地方、天然・養殖によって呼び名が変わります。
そんな「ブリ」「カンパチ」「ハマチ」の「代用魚」「偽造魚」は、
- シルバーワレフ
- オキメダイ
- シイラ
- スギ
があります。
なんとも言えない食感がたまらない「エンガワ」
えんがわpic.twitter.com/OxUAKxTi5z
— 寿司bot (@kasakioiba) June 14, 2018
本来の「エンガワ」は、 「ヒラメ」の側面の部分のことです。
魚の名前ではありません。
そんな「エンガワ」の「代用魚」「偽造魚」として使用されているのは、
- オヒョウ
- カラスガレイ
ヒラメに比べると大きいので、 「エンガワ」が多く取れるんですね。
美味しければ何でもいい
他にも、「エビ」「アワビ」「赤貝」「ホッキ貝」「穴子」「ヤリイカ」「いくら」など、 「代用魚」「偽造魚」は多く存在します。
しかし本物との味の違いはあれど、 美味しくいただけるのであれば問題ないと思います。
確かに「エンガワ」の食感は、ヒラメとは別物ですし、 「サーモン」も「鮭」とは、まったく違います。(私は寿司であれば、「鮭」よりも「サーモン」の方が好きです。)
「マグロ」「赤身」「トロ」に関しては、 ほとんど違いがわかりません。(さすがに食べ比べすればわかりますが…。)
美味しい物が安く食べられるのは嬉しいですね。むしろ、本当の名前で出しても大丈夫な気がしますが…。
世の中には、名前が持つブランド力にこだわる人がいますからね。
私は、食べ物の本質は味にあると思っています。
わざわざ騙してまで商売をするのは、どうなのかなぁと感じました。
日本は廃棄食品の多い国として有名です。その原因の多くは、厳しい食品管理基準にあります。「日本人は食べモノのことになるとうるさい」 と海外では思われていることでしょう。しかし、いくらうるさいとはいえ、 廃棄食品が多いのはどうな[…]