災害用、お出かけ用に便利な「紙パックミルク」。2019年に発売され話題となりましたが、みなさん使ったことはありますか?
「紙パックミルク」とは、
- 常温保存が可能
- 温め、調乳が不要でそのまま飲める
といった特徴を持つとても便利な液体ミルクの内、「紙パック」に包装されているものです。
2020年1月現在、発売されている紙パックミルクは『グリコのアイクレオ(1パック125ml)』のみ。
明るいピンクのコロンとしたパッケージが印象的な商品です。
通常、紙パックミルクを赤ちゃんに与える場合は、パックから哺乳瓶に中身を移し替えて飲ませます。
ミルクを飲む赤ちゃんはまだ紙パックからストローで直接飲めないことがほとんどですからね。
こんな感じで移し替えます。
2019年3月に発売され、じょじょに一般的になってきた液体ミルク。 常温保存可能 賞味期限が長い 調乳、あたため不要で飲めるなど、良いところいっぱいなミルクです。2020年1月現在、液体ミルクは[…]
そして、今回使ってみるのが【ChuChu】の「紙パック用乳首」なのですが、
これを使えば、なんとミルクを哺乳瓶に移し替えるこの作業が不要になるとのこと。
紙パックにそのまま乳首をセットし、赤ちゃんに直接くわえさせることが出来る商品なのです。
もしそれが快適に使えるものだったら、日々の外出時はかさばる哺乳瓶を持ち歩く必要もなくなりますし、めんどうな調乳も不要なので、災害時も対応が楽になります。
とても便利ですよね。
この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。
紙パック用乳首、本当に使えるのかな?【気になる点】
時短に繋がるとても画期的な商品ですが、気になる点がいくつかありました。
- ミルクの発売元「グリコ」と乳首の発売元が違う。相互性は問題なし?
- 哺乳瓶とは形状が全く違う紙パック。赤ちゃんは本当に飲んでくれる?
- そもそも【ChuChu】の乳首は使ったことがない。どんな感じなんだろう?
結局は、
『本当に使える商品なのか?』
『手間がかからず時短になるのか?』
が大事なポイントですね。
気になる紙パック専用乳首の使い心地はどんなものでしょうか?!
調べた情報と使ってみた結果をまとめてみました!
【ChuChu】紙パック専用乳首の商品情報
どこで買える?値段は?
まずは商品情報をまとめてみます。
今回の紙パック専用乳首は、
2019年11月29日
アカチャンホンポ先行発売です。
価格は550円。
【ChuChu】メーカーについて
補足情報としてメーカーについても調べてみました。
【ChuChu】とは、ジェクス株式会社という総合医療品メーカーのベビー用品ラインです。
1973年からベビー、マタニティ用品を発売しているようですので、50年近く歴史があります。とても長いですよね。
長くベビー用品を取り扱ってますし、哺乳瓶やそれに対応した乳首も数多く発売されていますので、商品自体の信頼度は高そうですね。
【ChuChu】紙パック用乳首を使ってみた!
良いところ悪いところ、感想4点!
1.バラバラになるので部品が多い!清潔に保てるという点では◎
パッケージを開けてみると、説明書と共に色々と部品が入ってました。
これなんだろう?という部品も…
どうやら、この小さい部品は「乳首の吸い口」と、「空気弁」のお手入れを行うための『ニップルケア』というものらしいです。
本体は、
・フード(乳首のカバー)
・乳首
・キャップ
・アダプター(ノズル付き)
・ノズルカバー
に分解できます。
部品が多くややこしい印象を受けましたが、洗浄や消毒をしやすく清潔に保てるため、パーツごとにバラバラにできることは大きな利点ですね。
また、洗浄、乾燥が終われば、全てをセットし1つにして保存しておけます。
しかし、『ニップルケア』だけは単独で管理しないといけないようです。
小さい部品なので、少し扱いづらい印象。
なくさないように気をつけないといけません。
2.装着はとっても簡単!3ステップで完了!
さてさて、実際に紙パックに装着してみます。
まず、パック上部の耳を片方起こすのですが、
この時起こすのは、ストロー穴から「遠い」方の耳です。
そして起こした耳を紙パック用乳首のアダプターに差し込みます。
グッと耳を奥まで差し込み安定する位置になったら、
通常ストローを刺すところに、乳首の下についている飛び出た部分(ノズル)を差し込みます。
こんな感じです。
これで完了です。
移し替えの必要がなく、ノズルを差し込むだけなのでとてもらくちん。
この簡単さはとっても魅力ですね。
また、飲み終わった後にノズル部分を覆うためのカバーも付いています。
パックから取り外してすぐカバーを付けておけば、ミルクで汚れたノズルでバッグや衣類が汚れたりすることはありません!
3.紙パック用乳首の付け心地は?簡単に付いたけどズレないの?
装着してみた感じ、しっかり差し込めていれば安定しています。
耳をひっかけてあるので、手で支えておけば前後にズレることはほぼなさそうですね。
ただ左右にはどうしてもズレがちです。
これは形状上仕方ないので、しっかりズレないように手で押さえながら飲ませる必要がありそうですね。
4.乳首は小さめ!【ChuChu】の乳首はワンサイズだけど、うちの子に合うの?
我が家ではいつも、「ピジョン」の哺乳瓶と乳首を使用しています。
それと比べると、今回の【ChuChu】の乳首はずいぶん小さめです。
どうやら、【ChuChu】の哺乳瓶乳首は月齢や飲む力に合わせてSMLとサイズ展開していくものではないようです。
ワンサイズのみで、赤ちゃんの吸う力に応じてミルクを飲む量がコントロールできる「スーパークロスカット」を採用してるようですね。
今回の紙パック用乳首にも、この「スーパークロスカット」の乳首が使われていました。
前述した『ニップルケア』でのお手入れは、この「スーパークロスカット」のしくみにより必要になってきているようですね。
さぁいつもより小さめの乳首ですが、我が子はしっかり飲んでくれるのか…?
う、うーん?飲んではいますが、乳首がすっぽり口の中に入ってしまう勢いです。
うちの子は体が少し小さめなのですが、体格やお口が大きい子だと、キャップ部分に口が当たってしまうかもしれません。
もしかしたら赤ちゃんの飲み方によって、飲みやすさ飲みづらさがあるかもしれませんね。
5.全く飲まないわけではないけど…とりあえず『ニップルケア』でのお手入れはしっかり!
我が子に飲ませてみたところ、ちょっと咥えてすぐに乳首を離してしまうことがよくありました。
【ChuChu】の乳首に慣れてないことも原因かと思いますが、吸いにくいのかな?と思い、『ニップルケア』で吸い口をお手入れしてから再度咥えさせてみました。
すると、さっきより乳首を離さず飲んでくれるように。ピジョンなどのサイズ展開がある乳首を使っている人には馴染みのないお手入れですが、しっかり吸ってもらうため、マメにやってあげたほうが良いみたいですね。
説明書にも、「乳首は使用前に必ず2箇所の手入れをする」旨の記述がありました。
6.全く飲まないわけではないけど…とりあえず『ニップルケア』でのお手入れはしっかり!
前述しましたが、手で支えながら飲ませないと漏れることがあります。
また、その他にもいくつか漏れたパターンがあったので参考に載せておきますね。
飲ませている間にアダプターがズレて漏れた!
差し直しをしたらストロー穴が広がってしまい漏れた!
パックを勢いよく倒してしまって漏れた!
どちらにせよ、差し直しはせずしっかり装着し、そのあとはズレないように気を付けて飲ませてあげるのが良いですね。
赤ちゃんの動きが激しくなってくる時期に入ると、ついつい手があたったり顔を動かすことによってズレることが多く、漏れやすくなった気がしました。
慣れない液体ミルク×専用乳首:飲みが悪い場合はどうすれば良い?対策は?
今回の【ChuChu】液体ミルク用乳首を使う場合というのは、慣れない液体ミルクと慣れない乳首の掛け算になることが多く、赤ちゃんにとってはなかなか飲みづらいかもしれません。
外出時や災害時にもスムーズに飲んでくれるように、普段から出来る対策を考えてみました。
1.乳首が嫌な赤ちゃんには:普段から【ChuChu】の乳首を使って慣れてもらう
普段から同じ仕組みの【ChuChu】の乳首を使っていれば、違和感なく紙パック用乳首も使ってくれる可能性が高くなります。
まだ出産前など、今から哺乳瓶などを買い揃える予定で、また液体ミルクを使う機会が多くなる方は、【ChuChu】で哺乳瓶や乳首を準備するのも良いかもしれません。
2.液体ミルク自体があんまり…な赤ちゃんには:少しだけ温めてみると?
乳首がどうこう以前に、常温保存できる液体ミルク、季節によっては冷たくなってしまっていることも多々あります。
少しだけあたためて、飲みやすくするのとどうでしょうか?
実はあたためは、「紙パックのまましないように」と注意書きがあります。
なので今回は、ストロー口に穴を開けた状態で、ぬるま湯につけて冷たさをなくす程度にしてみました。
すると、おぉ!飲みっぷりが良くなりました!
冬は常温保存だとどうしても冷たくなってしまうので、そのままだと赤ちゃんも飲みづらいようですね。
どうしても飲みづらそうにしてる場合は、試してみてはいかがでしょうか?
『アイクレオ』哺乳瓶に移してあたためてみた結果の飲み具合は、こちらのリンクをご参考ください。
2019年3月に発売され、じょじょに一般的になってきた液体ミルク。 常温保存可能 賞味期限が長い 調乳、あたため不要で飲めるなど、良いところいっぱいなミルクです。2020年1月現在、液体ミルクは[…]
【ChuChu】紙パック用乳首まとめ
使ってみると、元々心配していた点は下記のような結果となりました。
ということで、使いこなせるようになればコンパクトで時短、とても便利な商品でした。
やはり課題は「赤ちゃんが飲んでくれるか?」ですね。
いざという時に「嫌っ!」と言われないように、何気ない日常にもたまに取り入れてみるのが良いかと思います。
赤ちゃんの反応を見て対策をとりながら、外出時や災害時にも慌てず使えるようになりたいアイテムですね。
参考までに、わたしが意外に楽だな〜と思った外出セットがこちらです。
- 哺乳瓶1本
- 【ChuChu】紙パック用乳首
- 液体ミルク『アイクレオ』3〜4本
少し長い外出となる場合は、最低でも授乳2回分を準備して出かけるのですが、哺乳瓶2本は重くないとはいえ結構かさばります。
なので、1回分はこの【ChuChu】紙パック用乳首を利用。
この量だと、大きめのジップロックなどの袋に全てまとめて入れることができるので、持ち運びやすくとても便利でした。
今後、他メーカーの液体ミルクや専用乳首がたくさんでて、さらに便利なアイテムが増えていくことを期待しています。