落語由来の言葉一覧 ヨイショやセコいなど解説付きで紹介

私たちが普段何気なく使っている言葉、 その中に落語由来の言葉が混ざっていることにお気付きですか?

言葉というのは不思議なもので、 定着してしまうと元の意味を意識せずに使ってしまいますよね。

調べてみると、落語由来の言葉が意外と多かったので、 その中の一部を紹介していこうと思います。 (とはいっても、若い方は使わないような言葉が多いですが…。)

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

真打ち

日本語の意味としては、 「最後に出てくる人」「一番力を持った人」といった意味があります。

落語の世界では、 見習い⇒前座⇒二つ目⇒真打ち といった順に身分が存在します。つまり、「真打ち」とは一番上の身分のことですね。

真打ちになると寄席などでトリを飾ることができ、 また弟子を取ることもできます。

そこが由来となっているんですね。

セコい

この言葉、 実は落語が由来なんて意外じゃないでしょうか?どことなく若者の略し言葉のような印象がありませんか。

日本語の意味としては、 「ケチ」「細かい」といった意味があります。元々は、寄席芸人などの隠語として使われていました。

醜い、しみったれている、値段が安いなど、単純に「悪い」という意味もあります。

ヨイショ

現代の若者は使うことが少ない言葉かもしれません。

日本語の意味としては、 相手を持ち上げる(物理的にではないです)ことをいいます。

これも落語の寄席芸人などの隠語として使われていたのが由来となっているんですね。

色物(イロモノ)

日本語の意味としては、 「他とは変わった異色なもの」といった意味です。色物枠といった使われ方をしますね。

落語というのは元々、 「講談席」と「色物席」という2つに分かれていました。

「講談席」は、落語を披露する席で、 「色物席」は、漫才や手品などの落語以外の芸を披露する席でした。

それが合わさったものを「寄席」と呼ぶようになったのが由来です。

トリ

最後の解説にふさわしい言葉ですね。日本語の意味としては、 「最後に何かを披露すること」です。

「大トリはこの方です!」というセリフ、 テレビ等で聞いたことがあると思います。また、 日常生活でもかなり使われている方じゃないでしょうか。

落語の寄席では、 最後の締めくくりをする人のことをトリと呼んでいました。

そしてその最後の人が、その日の売上を回収し、 出演者の「トリ」分を決めるといった決まりがありました。

そこが由来となっているんですね。

落語由来の言葉は本当に多い

どうでしたか? 知らずに使っているもの、いくつかあったのではないでしょうか?

言葉の由来を調べてみると、納得するようなこともあれば、 日本語の意味とはまったく違う意味だったりもします。

落語に限らずなのですが、 昔の文化から日常で使われるようになった言葉は他にもあります。

気になった言葉があれば、調べてみるのも楽しいと思います。

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