皆さんは、うさぎの数え方を知っていますか?
「1羽、2羽」が正しい?「1匹、2匹」が正しい?
イメージ的には、「1匹、2匹」なのですが、「1羽、2羽」という説もあります。
私は子供の頃に本で知りましたが、 意外と知らない人も多いようです。
そこで今回は、 うさぎの数え方についてまとめてまました。
この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
数え方は「1羽、2羽」が正解と言われている
うさぎの数え方は他の小動物のように 「1匹、2匹」ではなく、「1羽、2羽」と数えます。
ん?鳥類でもないのに「羽」?と思いませんか?
うさぎは鳥類の仲間?いいえ、そうではありません。
実は、 うさぎが「1羽、2羽」で数えられるのには、面白い理由があるんです。
卯鷺(うさぎ)と書くから鳥
うさぎの漢字を知っていますか?
「兎(うさぎ)ですよね。
しかし、干支だとどうでしょう。「卯(う)」ですよね。
それに、鳥の「鷺(さぎ)」で「卯鷺(うさぎ)」。
鳥の仲間だから、「1羽、2羽」と数えるという説です。
しかし、これはまったくもっておかしい説なんですよ。
「卯(う)」は元々「兎(うさぎ)」という意味ではない
まず、干支の「卯(う)」ですが、そもそも「卯(う)」という感じに「兎(うさぎ)」という意味はありません。
干支というは、元々日付を表すものでした。
そこに漢字を当てはめた後に、各動物を紐づけただけなんです。
つまり、「卯(う)」が「兎(うさぎ)」とされたのは、完全に後付けです。
漢字の意味を考えれば、「卯鷺(うさぎ)」説はありえない
そもそも「卯(う)」が「兎(うさぎ)」の意味でないとするならば、この「卯鷺(うさぎ)」だから「1羽、2羽」説はありえないことになります。
では、何故「1羽、2羽」と数えるのでしょうか。
仏教が由来で兎を鳥扱いにした
これが一番有力な説です。
江戸時代頃、 仏教では四足歩行の動物を食べることは禁止されていました。
時代背景としては徳川綱吉の「生類憐みの令」の時代でしょう。
しかし、 禁止さされては、食料に困るわけです。そこでうさぎに白羽の矢が当たりました。
うさぎの耳を思い浮かべてください。なんとなく鳥の羽に似ている気がしませんか?
そういった経緯から、 「うさぎは鳥」⇒「鳥だから食べてよい」⇒「鳥だから1匹じゃなくて、1羽」
こうなって、うさぎの数え方が決まったんです。
昔の事情で現代まで数え方が変わるの?
確かに、 「生類憐みの令」がない現代で、 いまだに昔の数え方が使われるのは、おかしい気がしますよね。
しかし、言葉というのはそういうものなのです。
特に仏教由来の言葉というのは、 日本では本当に多く存在します。
>>【日本語】実は落語由来の言葉って知ってた?ヨイショやセコい
私たちが普段何気なく使っている言葉、 その中に落語由来の言葉が混ざっていることにお気付きですか?言葉というのは不思議なもので、 定着してしまうと元の意味を意識せずに使ってしまいますよね。調べてみると、落語由来の言葉が意外と多[…]
その他にも、 昔に使われていた言葉が定着しているものも多いです。
>>【日本語】実は仏教由来の言葉って知ってた?有名なものから意外なものまで
私たちが普段何気なく使っている言葉、 その中に仏教由来の言葉が混ざっていることにお気付きですか?いつの間にか定着してしまった言葉たちですが、 元の意味を知りながら使っている人は少なくなっていますよね。調べてみると、仏教由来の[…]
>>【日本語】実は相撲由来の言葉って知ってた?有目なものから意外なものまで
私たちが普段何気なく使っている言葉、 その中に相撲由来の言葉が多く混ざっていることにお気付きですか?テレビで相撲を見ることはあっても、その用語や言葉について考える機会はなかなかないですよね。しかし調べてみると、実は相撲が由来[…]
他にも、小説からきている言葉もあったりします。
言葉というは、移り変わるものです。
最近は、 うさぎの数え方を「1羽」と数えることを知らない人が増えたため 「1匹」と数えるのも正解になりつつあります。
最近では、1匹、2匹でも日常では問題ない
最近では、1羽、2羽と数えることを知らない人も増えてきました。
使う人が少なくなれば、自然と言葉への認識は変わってきます。
普通に考えたら、1匹、2匹と考える方が正しいですしね。
言葉なんてものは、こんなものです。
疑問を持つのは良いこと
うさぎの数え方を「1羽、2羽」と数えることは知っていても、 その理由を知らない人が多いのです。
私は子供の頃は、 すぐに疑問が浮かぶタイプだったので、 気になって調べたので知っていましたが、 そうでない人も多いみたいですね。
言葉以外でも、疑問を持ち調べることはいいことです。
子供に質問されたときに仮に知らなかったとしても、 一緒に調べてあげたりしてあげましょう。
たまに 「疑問を持ちすぎる子供」を嫌う大人が存在します。
自分が説明できないことから、腹が立つんでしょうね。 そういった行動は、子供の好奇心を弱めてしまい、悪影響です。
疑問を持つことはよいことだと思ってもらうためにも、 そういった冷たい態度は辞めたいものですね。