相撲由来の言葉一覧 序の口や揚げ足など解説付きでいくつか紹介

私たちが普段何気なく使っている言葉、 その中に相撲由来の言葉が多く混ざっていることにお気付きですか?

テレビで相撲を見ることはあっても、その用語や言葉について考える機会はなかなかないですよね。

しかし調べてみると、実は相撲が由来となっている言葉が意外と多いです。その中の一部を紹介していこうと思います。

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

序の口

まずは最初にふさわしい「序の口」です。

「物事のはじまり」といった意味がありますね。

これは相撲の番付が由来となっており、 「序ノ口」とは、一番下の番付のことです。

元々は「番付の上り口」といったところから 「上ノ口」が使われていたのですが、 「上位」といった意味を連想してしまうため 「序ノ口」が使われるようになったようです。

仕切り

「仕切り」は様々な言葉に派生しますね。

「仕切り」自体はもちろん、 「仕切り直し」なども相撲が由来です。現在使われている意味も様々ですが、 物事を隔てる区切りといった意味でしょうか。

相撲では、 力士が手を付くあたりの白い線のことを、 「仕切り線」といいます。

その線を挟んで両者立ち会う構えをすることを「仕切り」といい、 またその構えをやり直すことを「仕切り直し」といいます。

これが由来となっているんですね。

揚げ足を取る

これも非常によく使われている言葉ですね。相手の失敗や失言を責めたり、 嫌味を言ったりすることです。

相撲で「揚げ足」とは、 相手が技をかけようとしたときの足のことを言います。

その足を取ることで、 相手の弱いところを付くといった意味になったのが由来となっています。

胸を借りる・胸を貸す

これは意外な言葉です。日本語としての意味は・・・もちろんおっぱいの貸し借りじゃないですよ。 できるなら貸してほしいですが…

立場や力の関係上、上位のものが貸す側で、借りる側が下位のもの。 主に上位の者に練習相手になってもらうような状況のことをいいますね。

たとえば、部活の後輩が、 先輩に胸を借りるつもりで練習に付き合ってもらうといった表現が使われます。

言葉そのままの意味を考えても意味がわかりません。 練習に胸を使うかどうかは内容によりますしね。

ただ、相撲の場合は練習時に上位の力士の胸にぶつかりにいく練習があります。ということは、胸を使っています!

ここから「胸を借りる・貸す」が相撲由来となっているんですね。

相撲由来の言葉は多い

どうでしたか? 知らずに使っているものはありましたか?

まだまだあるのですが、その中でもほんの一部を紹介しました。

他にもたとえば、 「懐が深い」「物言い」「ガチンコ」「肩透かし」「大一番」「八百長」など、 意識せずに使っているけど、 よく考えると意味がわからないといった言葉は多いです。

その言葉の由来を調べてみると、 納得するようなこともあれば、 現在の言葉の意味とはまったく違うものだったりもします。

気になった言葉があれば、調べてみるのも楽しいですよ。

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