通勤・通学時に必須な定期券ですが、IC定期券を利用している人が増えてきましたね。
そんな中、大阪ではいまだに電車系ICカードを一本化してくれないため、路線が違うと定期券の購入がややこしいんです。
そこで今回は、通勤・通学で「大阪メトロ」「北大阪急行」「大阪モノレール」の区間を「PiTaPa1枚」で利用するための定期券の購入方法を紹介します。
この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。
「大阪メトロ」「北大阪急行」「大阪モノレール」の3区間でIC定期券で利用するなら
実はpitapaよりもICOCAがおすすめ
大阪近辺に住居を構える、もしくは職場がある、という方が持っている交通系ICカードのほとんどが「pitapa」か「ICOCA」かと思います。
実は、3区間で定期を準備する場合、pitapaは自分で工夫して1枚のカードに集約する必要があるのですが、ICOCAであればもう少し楽に購入できるのです。
2018年4月より連絡定期の範囲が拡大したのですが、その影響により、大阪メトロの定期券発売所で「大阪メトロ」「北大阪急行」「大阪モノレール」の3区間での連絡定期券の購入が可能になりました。
しかしそれがICOCAにしか対応していないので、ICOCAでの発行になります。
もしICOCAを持っていなくても、発売所で新たにカード発行が可能です。(デポジットで500円かかります。)
ピンク色の券売機でも購入可能で、クレジット決済にも対応しているのが嬉しいですね。
PiTaPa1枚でも定期券利用は可能
前述した通り、残念ながら「大阪メトロ」「北大阪急行」「大阪モノレール」の3区間を連絡させる定期券はPiTaPaでの発行ができません。
しかし、どうしてもPiTaPa1枚で定期券利用したい人にも方法があります。
マイスタイルの利用区画が広い場合は、ICOCA定期券を利用するよりもPiTaPaの方が定期券範囲外の料金が安くなりますから、こちらの方がお得になる場合もあります。
PiTaPa1枚で定期券利用する方法を詳しくご紹介しましょう。
PiTaPa1枚での定期券利用法は3パターン
「大阪メトロ」「北大阪急行」「大阪モノレール」の3区間をPiTaPa1枚で定期券利用するには、3パターンの方法があります。
パターン1 北大阪急行-大阪メトロ間での連絡定期券を利用する
先ほど、「大阪メトロ」「北大阪急行」「大阪モノレール」すべての区間を連絡させる定期券は存在しないという話をしましたが、2区間であれば連絡定期券の利用が可能です。
つまり、北大阪急行-大阪メトロ間を連絡定期券としてPiTaPaに登録し、大阪モノレールをPiTaPaの区間指定割引として登録するという方法が取れます。
パターン2 北大阪急行-大阪モノレール間での連絡定期券を利用する
パターン1と考え方は同じで、連絡定期券区間を変えたバージョンです。
2区間での連絡定期券として、北大阪急行-大阪モノレール間を利用するんです。
大阪メトロに関しては、マイスタイルを利用することになります。
しかし、これはあまりおすすめしません。
なぜなら、この方法をとるのであれば結局ICOCAで6ヶ月定期買う方がお得だからです。
パターン3 3区間とも別々のサービスを利用する
「大阪メトロ」「北大阪急行」「大阪モノレール」の3区間を連絡させる方法がないのであれば、別々に登録してしまえばいいんです。
つまり、
- 大阪メトロは、PiTaPaのマイスタイルを利用
- 北大阪急行は、PiTaPaに定期券登録
- 大阪モノレールは、PiTaPaの区間指定割引を利用
という方法を取るんです。
この方法でも問題なく「PiTaPa1枚」で利用可能です。
最安は北大阪急行-大阪モノレール間の連絡定期
安さ重視で考えると、結論としては、パターン2が最安になってお得です。
実際に計算してみましょう。
大阪モノレール「大阪空港」から大阪メトロ「なかもず」駅までを定期券購入する場合
パターン1
北大阪急行「千里中央」-大阪メトロ「なかもず」の通勤定期券6か月だと94,290円
大阪モノレール「大阪空港」- 大阪モノレール「千里中央」をPiTaPaの区間指定割引を6か月分だと76,080円
合計170,370円
パターン2
大阪モノレール「大阪空港」-北大阪急行「江坂」の通勤定期券6か月だと97,100円
大阪メトロ「江坂」- 大阪メトロ「なかもず」をPiTaPaのマイスタイルを6か月分だと65,700円
合計162,800円
パターン3
大阪モノレール「大阪空港」- 大阪モノレール「千里中央」をPiTaPaの区間指定割引を6か月分だと76,080円
北大阪急行「千里中央」-大阪モノレール「江坂」の通勤定期券6か月だと28,620円
大阪メトロ「江坂」- 大阪メトロ「なかもず」をPiTaPaのマイスタイルを6か月分だと65,700円
合計170,400円
ということで、パターン2が最安ということになります。
何故、そうなるのかを解説しますね。
区間指定割引は1か月定期でマイスタイルは6か月定期の料金
実は、PiTaPaの割引サービスでは、区間指定割引の料金は1か月定期の料金が設定されるのに対して、マイスタイルは6か月定期の料金が適用されるんです。
つまり、どうせPiTaPaの割引サービスを利用するのであれば、区間指定割引を利用するよりも、マイスタイルを利用した方がお得になるということです。
連絡定期券購入場所は千里中央駅
連絡定期券は千里中央駅で購入可能です。
本当に本当に「安さ」を重視するならICOCAを選択
ここでは「pitapa 1枚」で3区間の電車を利用する方法をご紹介しましたが、正直に言うと価格をどうしても抑えたい人には結局ICOCAが向いています。
ただ、それは定期券内のお話です。
大阪メトロをたくさん使う方はpitapaの方がお得だったりもするので、自分の生活スタイルを今一度見直してみましょう。
大阪メトロの利用頻度が高いならICOCAよりPiTaPaのマイスタイルがお得
たとえば、なかもず駅付近に住んでいて、職場が大阪空港だったとします。
その場合、休日になかもず駅から電車に乗って、遊びに行くこともあるでしょう。
ICOCA定期券の場合、チャージをしておかないと定期区間外の駅で降りることができませんし、チャージするのもクレジット決済ができません。
たとえば、なかもず駅から京セラドームに向かうために、ドーム前千代崎駅で降りたとします。
ICOCA定期券の場合、心斎橋ドーム前千代崎が定期区間外扱いとなり180円かかります。
しかしPiTaPaのマイスタイルの場合、マイスタイルの適用範囲内となり無料になります。
これは、マイスタイルのサービスで、登録駅が乗車駅または降車駅の場合に、割引が適用されるという仕組みです。
江坂-なかもずの場合だと、フルの5区という区分になるため、乗車または降車駅が江坂駅、またはなかもず駅の場合、大阪メトロのどの駅で乗車または降車しても無料なんです。
どこからどこまでが適用範囲になるのか知りたい方は、大阪メトロの料金シミュレーションを試してみてください。
ライフスタイルによって使い分けよう
日々の電車の使い方によって、どの方法がお得かは違ってきます。
まずは、自分の職場、自宅、ライフスタイルを整理して、そこから一番良い利用方法考えてましょう。