お歳暮・お中元の時期は、毎年何を送ればよいのか迷いますよね。
せっかく今年は良いものを送れた!と思っても、実はそれがマナー違反やタブーな品だったりすると、お互い嫌な気持ちになりますね。
元々、マナーというのは人付き合いを円滑に進めるためのものです。
過度なマナー厳守は、かえって人を不愉快にさせてしまうこともあります。
とはいっても、どんなマナーやタブーがあるかは知っておいて損はありません。
ここではお歳暮・お中元の贈り物で送ってはいけないとされるマナーやタブーを紹介します。
この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。
送ってはいけないとされる「物」
まずは送ってはいけない物です。
正直にいうと、このように「マナーとしてNG」と特定の品を禁止することは、個人的にはくだらないとは思います。
しかしマナー・タブーを知っておくと余計なトラブルを防げますので、最低限の知識は持っておきましょう。
現金・商品券、調味料
現金・商品券などは、最近では貰って嬉しい贈り物・プレゼントのランキングで常に上位、むしろ1位になることも多いです。
そういった背景から、お歳暮・お中元でも選ばれていることも多いです。
しかし、「お金をあげる」という行為が直接的過ぎて、マナー違反・タブーだと感じる人がいるのも事実です。
もっと言うと、「お金に困っているから、お金をあげた」という風に受け取られることがあるようです。
とくに目上の人への贈り物としては、控えた方がいいのかもしれません。
私にとっては一番嬉しい贈り物ですけどね。
私のようなこだわりのない考えの人には、送っても問題ないでしょう。
下着類
自分では買わないような高級下着であれば特に嬉しい品ですよね。
しかし、これは「貧しい人」「みずぼらしい人」を示していると思われることがあります。
よっぽど下着類が好きな人でなければ、避けた方がいいでしょう。
刃物、鋭利な物
刃物は「縁を切る」、鋭利な物は「敵意がある」と思われることがあります。
料理好きな人からすると、高級包丁は嬉しいんですけどね。
私は、貰って嬉しいプレゼントでは上位に入ります。
ハンカチ
ハンカチには「手巾(てきん)⇒手切れ⇒会いたくない」といった意味があるようです。
これは、タブーだと知らない人も多いですよね。
ハンカチって毎日使いますし、いくらあっても多すぎることなく嬉しいんですけどね。
櫛(くし)
これは、ただの語呂から良くないものとされています。
く(苦)し(死)ということで、悪いということです。
なんてくだらないのでしょう。
ホテルや飲食店などでは、部屋番号や席番号で9や4を抜いているところが多いのですが、それと同じ理由ですね。
鞄・時計
ビジネス的な意味合いがある鞄や時計は、「勤勉奨励」という意味を持っていることが多いです。
そういった意味だと取られてしまう場合、「目上に失礼」ということになってしまいます。
どちらにしても、鞄や時計は趣向が合わないこともありますので、よっぽど相手の好みを知り尽くしている方以外は避けた方がいいかもしれませんね。
靴、サンダル等の「足」に身に付けるもの
「踏みつける」「足蹴にする」といった意味があるようです。
そんなこと、考えたことありませんけどね。
冷凍、冷蔵が必要なもの
お歳暮やお中元の時期に、ハムやソーセージ、生鮮食品、魚介類などの要冷凍・要冷蔵の商品が届くことがあります。
好きな贈り物ではあるのですが、貰い過ぎると冷蔵庫に入りきらなくなることもあるんですよね。
この辺りは、実際に贈る人とも相談が必要ですね。
アレルギー、嗜好品、思想
アレルギーで小麦がダメな人もいます。
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それに、嗜好品(ビールやコーヒーなど)が苦手な人もいるでしょう。
ハムやソーセージもベジタリアンやヴィーガンであれば、迷惑になってしまうでしょう。
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この辺りのことも考慮すると、本当に無難な物なんて存在しないことがわかります。
送ってはいけないとされる「人」
実は、送ってはいけないとされる人もいるんです。
「喪中の人に年賀状を送ってはいけない」という話は知っている人も多いですよね。
そのようなマナーがお歳暮・お中元にもあります。
国会議員、公務員、裁判官、警察官などは、利害関係者から物を受け取ることができません。
賄賂などの扱いにされてしまうのが理由です。
また、教師、医師などは、「贔屓の対象になる」と勘違いされることもあるので、避けた方がいいとも言われます。
人気のお歳暮・お中元はタブーだらけ
ここまでいろいろNG商品についてお話しましたが、実はお歳暮・お中元で人気の品は、タブーばかりなんです。
意外とタブーを気にしていない人が多いとも言えますが、「人気の贈り物」という観点から、注意した方がいいポイントと共に、おすすめ商品をご紹介します。
ビールなどの酒類、ジュース、コーヒー、スイーツ
いわゆる嗜好品と呼ばれる品です。好きな人には大変喜ばれますね。
もちろん嗜好品ですので好みがあり、嫌いな人からすると荷物になって迷惑・・・なんてことともありタブーと言われることもありますが、やはり根強く人気ですね。
日持ちもしますし私にとってはとてと有難い贈り物です。
生鮮食品・魚介類・ハム・ソーセージ
自分ではなかなか買わない美味しいものが送られてくるとウキウキしますよね。
贈答品用の生鮮食品や魚介類、ハム・ソーセージなどの肉類は普段から食卓に並ぶものというより、このシーズンならではのイベント感、嬉しさがあります。
しかし、前述したように冷蔵庫・冷凍庫に入りきらないと迷惑になる…という理由で気を使う品でもあります。
そういう理由からマナーがなってない、なんて思う人もいますので、人気ながら人を選ぶ贈り物ですね。
お相手の状況を把握して贈りましょう。
そうめん
日持ちも良く、保存も楽なそうめん。
特に夏には定番の品ですし、結構喜ばれますよね。
この品の注意点は、前述したようにお相手は小麦アレルギーではないか?ということ。
また、一番有名といっても過言ではない「揖保乃糸」には、帯の色でランクがあるのをご存知でしたか?
ランクの低いものを贈ってマナーが…なんて言われるのは納得いかないですが、
贈り物にするのであれば、青帯以上をおすすめします。
のり、お茶
こちらも長期保存が可能で重宝しますし、高級感のある容器で人気の品なのですが、実は香典返しなどのイメージが強く残っています。
お送りするタイミングにも気をつけましょう。
タブーでもなく、人気のお歳暮でも嫌がる人はいる
ここまでタブーについてでしたが、そもそもタブーでもなく、お歳暮・お中元で人気商品なのにも関わらず、送る人によっては嫌がられてしまいます。
洗剤
消耗品だからいくらあって足りないだろう!と思われるかもしれませんが、違います。
最近では洗剤にこだわっている家庭が多いのも事実です。
たとえば、界面活性剤不使用の物しか使っていない家庭に、界面活性剤入りの洗剤を送って喜ばれるでしょうか?
この洗剤しか使わない!というご家庭、意外と多かったりします。
なかなか難しいですね。
油
これも嗜好が反映されます。
特に最近は健康志向の生活を送っている方も多く、油にもこだわりがあることも。
お送りするご家庭を分かった上でチョイスしましょう。
お歳暮を一度送ったら最低でも3年は送る
ちなみに、お歳暮を一度送ったら3年は継続することがマナーのようです。
実はお歳暮業界が広めたマナーみたいなのですが、浸透しているのであれば従うのもよいでしょう。
タブーを気にするよりも相手を気遣って選ぶことの方が重要
最近では、マナーやタブー自体を知らない人、気にしない人が増えてきています。
それに、気にしすぎると満足いく品なんて一つもなくなってしまう、いうことがわかったでしょう。
マナーやタブーばかりを気にするのではなく、単純に相手が喜ぶものを送ればいいんです。
「相手を思いやる」それが一番のマナーですよ。
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